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2012.10.23 Tuesday

鳥飼八幡宮秋季大祭


淡路島に住んで7回目の鳥飼八幡宮秋季大祭
今年は南組祭礼団の幹事としての参加となりました。
28歳で祭礼団に入った当初は何が何だかさっぱり分かりませんでした。
それでも毎年何かしらの役に当たるので、少しづついろんな意味や役割を覚えつつあります。
知れば知るほど奥が深いし、祭りが担っているモノの大きさにはっとさせられる。
それは言い出したらきりがないほどにある。
きっと年齢によっても感じ方も祭との付き合い方も様々だと思う。
この7回の祭で僕がもらった一番大きなものは地域との繋がりだと感じています。
部落の行事ごとをしていても鳥飼を上げてのこの大祭がなければ地域に暮らす皆さんともこんなに親しくさせて頂けなかっただろうし、
この土地に暮らす上で大切な事を知らずに過ごしていたんだろうと思う。
とはいえまだ大切なモノのほんの一端に触れたにしか過ぎないのだろう。
自分が暮らす土地にこんな素晴らしい祭りがある事を誇りに思います。



京都・岩清水八幡宮の淡州別宮として名高い鳥飼八幡宮

10月20日(土)
宵宮



200年の伝統を持つ祭は、綱打ちとだんじり飾りから始まります。



綱打ちのベテラン大浜旅館の大浜さんの指揮の元、全員で綱を転がし撚り(縒り)をかけていきます。
藁をねじりあわせて強度をあげる作業です。
綱が曲がらないように一列に並びまっすぐに転がすのがポイント!



各支部から10数名の団員が集まり綱を作っていきます。



重要なポイントには綱打ちの大御所の方達が備えています。
50〜70歳ぐらいの方達が祭の重要な部分を支え続けてこられています。



撚りをかける際に束ねていた藁の結束部分がほつれてくる事もしばしば、
補修を繰り返しながらの作業となります。



ねじりあわさる部分が一番重要!



貫禄!



早朝から集まり昼過ぎ頃までかけて直径約80センチ、長さ約30メートルの大綱
を仕上げていきます。



年期の入った道具達。



この小さな藁の束で



綱打ちの横では他の団員達がダンジリ飾りをしていきます。
祭礼団を退団された方も各部落から2〜3名手伝い団員として参加して頂いています。
そうやって皆で協力して何とか「祭り」を維持している状況です。



こちらは南組ふとんダンジリ。



一年間このダンジリ小屋の中で大切に保管されています。
過去何回この作業を繰り返してきたんだろうか・・・



細かいところまで丁寧に仕上げていきます。



こちらは有名な舟だんじり。
何とも言えない凄味を感じます。

 長さ約10メートル、重さ約2トン



こちらも継承されてこられた技が光ります。
どの支部にもこの人がいないと締まらないというダンジリ飾りの名人がおられます。
そんな知識や技も年に一回のこの時間に少しづつですが、次の世代へと引き継がれています。


本祭り
10月21日(日)









小学生が担ぐ神輿の渡御ではじまります。





次に大人たちが担ぐ神輿の渡御が続きます。



神輿は厄年に当たる人達によって担がれます。



そしていよいよ舟だんじりの登場!
一番手は濱組



まずは「舟歌」を奉納します。
「壇尻歌」を奉納するのが一般的だそうですが、鳥飼の祭は「舟歌」が中心です。
その年により「舟歌」「壇尻歌」両方奉納する事もあるそうです。





そして舟だんじりを桜門から引き出し、石段を滑り降りていきます!

「よーいさなー!」



舟だんじりが下るレールをセッティング。



準備は万全に!



いざっ!











素晴らしいチームワーク!
圧巻でした!!



締め込みの氏子達の威勢いい声が響き渡る!
「おおさじゃっ!おおさじゃっ!」



次に北組
まずは舟歌を奉納



一気にいきます!
「よーいさなー!」







「おおさじゃっ!!おおさじゃっ!」



石段を一気に滑り降りる様はまさに圧巻!!



後姿も勇ましい!
浜まで往復約4キロの練り歩きの始まりです。


今回、渡御の道中は写真に収めていませんが、道中にもいくつかの見せ場があります。
よろしければ、来年の祭をライブでご覧下さいませ。




北組・舟ダンジリの宮入り



ギャラリーもいっぱい



警備員もすごい数!



船首のミヨシを境内入り口にある門の長押にぶつかり、なかなか宮入りできない。



舟飾り(舟ダンジリに乗る氏子達)がだんじりを上下に揺さぶり、
引き手とタイミングを合わせることで何とかくぐり抜けると練りの始まり!!









すごい迫力です。



退団された地元の年配の方達もこの日は大勢見に来られています。
何十年経っても変わらない景色があるという安心感、
皆で共有できる時間と記憶は何物にも変えようのない宝物かもしれない。
それを担っていくのが自分達の子供であり、孫であると思うととても感慨深い。。。



舟歌の奉納





いろんな的屋も出店していて地元の小学生や中学生達も集まってきます。
この子たちもいつかダンジリを担ぐ日がくるのだろうか・・・



ふとんダンジリの練り。



女の子も祭が大好き!



いよいよ南組の出番!





同じ地域に暮らしていても日頃ほとんど接する機会がない人達ともこの日は一つのダンジリを担ぐ。



息を合わせる。



皆で担ぐ。



いよいよ祭も終盤に近づいてきました。



そして祭の超目玉!
総ねり(太鼓総練り)が始まります。



まずは各支部長が中央に集まります。
支部長の提灯が高々に上げられたら「総ねり」のはじまり!



コースを確認し合う。
が、予定通りにならないのが祭り。
この時はすでに酒と鳴り響く太鼓の音でトランス状態に!
怖いぐらいの緊張感。
太鼓の音と鼓動のリズムが合わさり始める。
徐々に一つになる。
よりシンプルに
「祭り」



いざスタート!!!
頭の中は真っ白。。。



一体、何がどうなってるのかさっぱり分からない!



この時すでに中で揉みくちゃ状態。
皆必死の形相!!
素面では入れません!!
酒の力をかりるとはこの事!



石段を上がり拝殿の中へ!
何が何だか分かっていません!
ひたすら太鼓を打ち鳴らしながら練るのみ!



「おおさじゃっ!おおさじゃっ!」



何が起ころうと太鼓をたたき続ける!!
絶対に!!



総ねりが終わるとすぐに大綱引きへと!
会場のボルテージは上がりっぱなし!!



この大綱引は浜と陸に分かれ氏子たちが豊漁、豊作を占うためにおこなっています。



江戸時代の「淡路国名所図絵」にも載る有名な綱引きは今も引き継がれています。

皆様本当に本当にお疲れ様でした!



■ 写真 針山 千賀子





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